十勝バークとは
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十勝の自然がつくる堆肥『十勝バーク』
十勝バーク 「十勝バーク」は、十勝地方の林産廃棄物と士幌・新得の契約農場から買い上げた牛糞をもとに作られた森産業の堆肥です。木皮(バーク)と牛フンなどの有機物を混合させ、約80度の高温で1年間発酵させた完熟堆肥。散布が容易であること、保水性や持続性が高いこと、植物の栄養障害を緩和すること、均衡のとれた養分や有効微生物を豊富に含むこと、なによりも地球環境にやさしいなど数多くの特性を持ち、農地の改良、畑の培土、植栽、造園、ゴルフ場、さらに道路の法面や公園などの公共の空間の緑化基盤など、農業・林業、公共事業さらに御家庭の園芸にまで幅広く利用されています。創業以来、森産業がお届けしている、黒くてサラサラした土の香りの堆肥は、皆さんの堆肥のイメージを変えるかもしれません。
 私たちの堆肥は、名前に「十勝」を冠しています。これは私たちが所属するこの地域を誇りに思い、地域の自然や産業に、積極的に関わっていく姿勢を表しています。自然に素直に良いものを・・・、森産業の自然思考は、「十勝バーク」そのものから始まっています。FOREXグループのネットワークを基盤に、道内一円に商品を提供しています。
肥料取締法上のバーク堆肥
 日本には、肥料取締法という法律があります。これは、肥料を使う農業者が不良な肥料を使う危険をなくすために定められた法律で、肥料を分類し、製造者や販売者がこれを登録する義務を定めたものです。バーク堆肥、つまり主原料の50%以上が樹皮である堆肥は、特殊肥料に分類されており、北海道に届出を行っています。

北海道 第4886号
地力増進法
 地力増進法は、おもに肥料の内容を適性に表示することを義務付ける法律です。バーク堆肥はこの法律においては土壌改良材に指定されています。
 ここで、すこしわかり難い肥料の分類について勉強してみましょう。肥料取締法では、肥料は普通肥料と特殊肥料に分かれています。
 上記のことを総合すると、バーク堆肥である「十勝バーク」は、皆さんが想像する「肥料」とは、形状も性質もすこし違うものだということがお分かり頂けるとおもいます。植物の栄養になるというよりは、植物がすごしやすい土を作る資材なのです。
普通肥料
 一般的な化学肥料・化成肥料それから汚泥を使用した肥料が含まれます。有機質の肥料でも、保証成分が公定の規格以上で、成分が均一であるもの、たとえば油粕や魚かす、骨粉の粉末状のものはここに含まれます。その他、近年の改正により、有害物質を含む可能性の高い汚泥を含む肥料も普通肥料として登録する必要があります。普通肥料の製造・販売には農林水産大臣の認証が必要です。
特殊肥料
 米ぬか・魚かす(未粉砕)など農家の五感によって識別できる肥料や、堆肥などのように、施用する主目的が肥料成分にないものがここに含まれます。特殊肥料は都道府県への届出が必要です。
土壌改良材
 植物を栽培するために、土壌の物理的・化学的・生物的性質を改善する資材のことです。パーライトやバーミキュライトは物理的改良材ですし、米ぬかや魚かすは化学的、堆肥やゼオライトは物理・化学・生物の多方面からの改良材と言えるでしょう。
日本バーク堆肥協会
日本バーク堆肥協会 日本バーク堆肥協会は、バーク堆肥を普及するために、厳しい品質基準を設けることで、全体的な品質向上を図ってきた協会です。また、それまで畑に撒くしかなかった堆肥の用途を、高速道路などののり面緑化や、造園、園芸などに広げてきました。品質を安定させることにより、用途を広げることができるようになったのです。
 協会の基準は、近年多様化する剪定枝や生ゴミ、食品工業汚泥などの有機廃棄物堆肥の特性を理解する為の指標として、応用され、その基準のもつ意味は大きく評価されています。
 森産業もこの協会に所属することで、堆肥の品質に対して、常に高い関心を持ち、技術の向上に努めて来ました。
エコマーク
エコマーク 十勝バークは、木を再利用していること、および、環境負荷の小さい製法を実施していることにより、エコマークの認定を受けている、唯一の堆肥です。
 私達のリサイクルの考え方が、広く認められた結果であると考えています。グリーン購入法の指定資材にもなり、より多くの方々に使用して頂ければと考えています。
 製造工程において、化学合成物の添加が一切ないので、有機認定農業者の方々にも利用して頂いています。エコマークに認定されている製法を変えないことが、こういったユーザーの方々の信頼につながっています。

第05115008号
地域産業「林業」と「畜産業」、地域の資源循環をお手伝い
 十勝地方は、豊かな森林資源に恵まれており、それらの加工場からは、大量の木皮が発生し、その処理が問題となっていました。木皮は、管理せずに放置すると、内部が高温になり、発火することもあります。廃棄物の管理は重要な問題でした。一方、生き残りを掛けて大規模化を図る畜産業者にとって、家畜の糞尿処理は大きな課題となっていました。規模が小さければ、自分の畑に撒いたり、近隣の畑作農家さんに譲ったりして問題なく処理できた堆肥ですが、規模が大きくなればなるほど、その処理にかかる時間もコストも膨大なものになっていったのです。さらに畑作も大規模化が進行中であり、直接増収に結びつきにくく、取り扱いも不便な堆肥の需要は減っていました。
 組み合わせれば、有効利用できるものが、活用されなかったのは、それらをトータルでカバーする人がいなかったからでした。森産業は木皮を買い取り、畜産業者に敷料として販売し、使用済み敷料を再び買い取って堆肥の原料にしています。こうして牛糞に値段をつけること、有価物として引き取ることで、混ざり物やゴミなどの問題の多くは解消されているのです。
十勝バークの循環システム
 森から木を切り出し、木工場で材木やチップを加工すると、副産物として、剪定枝や抜根、木皮などが発生します。森産業はこの木皮を購入し、畜産業者に家畜敷料として販売します。ここで大体2週間ぐらい使用された木皮は、糞尿と混ざった形で排出されます。森産業は、この糞尿を買い上げ、さらに木皮と混ぜて堆積します。これを仕込みといいます。仕込みを終えた堆肥仕掛品は、内部に空気を入れたり、温度を下げるために、1ヶ月に1回定期的に切り返しを行います。こうして12ヶ月経つ頃には、いやなニオイもなくなり、真っ黒くなります。その後天日干しで水分約60%、ふるいがけで粒径を整えられた堆肥は、本社工場に運ばれ、十勝バーク製品および緑化基盤材や培養土などの配合原料として利用されます。こうして、森から収奪された養分は、自然を修復したり、快適環境を作る為に役立てられます。もちろん木を植えるためにも使われています。自然でも長い時間をかけて行われているサイクル、森産業はそれが効率よく回るようにお手伝いしています。

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